波を飲み込む井戸 Thor’s Well

国道101号線を北上しThor’s Wellと呼ばれるスポットへ向かう。

オレゴン州の都市部や住宅地に近づくにつれ、コーヒーショップのサインが多く見受けられた。ガソリンスタンドの敷地内には必ずと言っていいほど小さなコーヒースタンドがあり、オレゴンにはコーヒー文化が根付いているようだった。

驚いたのは、スタンドのサービスが日本と同様、スタッフがガソリンを入れてくれること。初めてオレゴンでGSに入った時、セルフサービスに慣れていた私たちは、お兄さんがこっちに歩いて向かってくると、え?え?何?何で?と少しビビった。そしてお兄さんが「レギュラーですか?ハイオクですか?何リットル入れますか?」って聞いてきても、「何でそんなこと聞いてくるんだ?ってかアンタ誰?」と警戒して窓を少しだけ開けて逆質問(悲しいね〜)。オクラホマ州が実家の彼も初めての経験で、私もNY州でそんなGSは見たことがなく戸惑いが隠しきれず、お兄さんも私たちの態度に困惑していた。最初は、そのGSだけのサービスかと思っていたのだが、他のGSも同様だった。オレゴン人は親切なんだな。

オレゴンは、ローカルプロダクツを大事にしていたり、エコとかツリーハウスとか魅力的な要素が満載で、すでに良い印象だったけど、実際に来てみてもっと好きになった。

そんなこんなで、のどかな海岸線のドライブを楽しみながら、ちょうど夕暮れ時に今回の目的地である「Thor’s Well(トールの井戸)」に辿り着いた。ソアーズ・ウェルというth独特の発音なんだけど、なんで日本語だとトールになるのか不思議に思いつつ、車を止めて岬へ。

すでに写真愛好家たちが、その不思議な井戸の前にある狭いスペースで一列に並んでいた。人が何かに夢中になる姿は美しいねぇ〜。
そして時折、大きな波がザッパーンと来ると観光客は一目散に逃げるも、フォトグラファーたちはじっとして撮影に夢中だった。

トールの井戸はPerpetua岬にあり、その周辺ではかつてネイティブアメリカンの人々が6000年以上、貝類やカニ、ウニなどをとって暮らしていた形跡が残っている。その殻を捨てるため掘った穴が、今となっては海に侵食され、そこに波が一気に吸い込まれていくダイナミックな姿が有名になり観光地となったのだそう。

シンクホールに波が吸い込まれているよう

私もフォトグラファーたちが退散した後に井戸の前まで行って見たけど、本当に吸い込まれそうで少し怖かったです。とてつもなく深そうに見えましたが、深さは約20フィート(6メートル)。一度でもその井戸に吸い込まれたら、出て来ることはできないと恐ろしいことを言ってる人もいました。

写真を撮る人は、満潮の夕方が一番ベストです。長靴&濡れて良い服は必須。
あとは穴に吸い込まれないよう、くれぐれもご注意ください。