宇宙からのメッセージ? SKY ROCK

夜中にシエラネバダ山脈の東にあるBishopという街に着き、そこからスカイ・ロックと呼ばれている火山岩の上に描かれているペトログリフを探しに行く。保護のため看板は無く、詳しい住所も公にされていない隠れスポット。

大体、知る人ぞ知るペトログリフ探しは、まずネットで大体の情報収集し、現地で推測しながら探すという、わりと根性がいる作業になる。

そして実際に探す時は、炎天下の中、藪を抜けて険しい岩山を登ったり(←大体はこれ)、岩から岩へロープで降りたり、波に飲まれそうな海岸で必死に岸壁に捕まり、満潮になる前までに辿り着いて写真を撮って急いで帰らなくてはいけないとか…。なかなかの冒険で時折、気の小さい私を泣かせてくれます。ただ見つけた時の高揚感を味わうとハマります。嫌いなJavaScriptや、難解なcssを駆使して出来た時のあの達成感みたいな・・・イヤだね〜。

ペトログリフが何か分からない方のために簡単に言いますと、まだ紙とペンがない時代の古代人が岩肌に刻んで描いた壁画のことです。ギリシャ語で、ペトロが石、グリフが彫刻という意味なのだそう。(by. wiki)

ペトログリフ探しに夢中になっている(もの好きな)フォトグラファーたちは結構いて、私も何度か同行して、男じゃなくても男のロマンが分かった気がしました。子供時代の宝探しのようなドキドキ感というか。

で、スカイロックと呼ばれるペトロは、壁ではなく岩の上に描いてあるらしく・・・ってことはですよ、地上からは見つけられないわけで・・・岩に登って上から見つけるという、明らかに困難で珍しいタイプのペトログリフ。

我々は車で少し仮眠をした後、まだ外が真っ暗の中、ヘッドランプを装着して現場へ向かいました。

まだ眠気が残ってる上、何やらよーわからん細かい砂利のキッツイ坂道で足元がすぐ埋まったり、靴に砂が入って超登りにくい。そして暗いので、あとどれくらいなのかも全く見えず、もーダメ!と思った頃、丘の頂上に着いた。

でもこれはただスタート地点に過ぎず、ここからが本格的なペトロ探し。ズラーっと続く巨石を見て、思わずため息が出た。

東の空が薄っすらと明るくなってきたので、我々は早歩きでペトロがあると思われるポイントへ急ぐ。目星をつけた岩をよじ登るも、最初からは当ることはまずなく、岩をよじ登ったり降りたりを繰り返す・・・も〜分からん!!イライラがマックスになった頃、我々はついに発見した!

 

遠くにシエラネバダ山脈が望めるキャンバスに、何百何千年前のはるか昔、ネイティブ・アメリカンが空に向けて彫刻したペトログリフ。この絵にどんな意味があるのか考えるだけでヤバいです。


ビッグホーンや鹿、人間などいくつかは分かり易い絵もありましたが、ほとんどは奇妙な生命体のような、宇宙人のような姿、電波のウェーブのような模様が見られました。ちょっとミステリーサークルっぽくもあり…。私は、宇宙からのメッセージを書き留めたのだと勝手に想像しましたが、あなたはどう見るでしょうか?

  
このペトログリフについて詳しいことは解明されて無いようですが、何千年も昔にこの谷でパイユート族が住んでいたそうなので、何か関係があるかもしれません。とにかくただの古代人の変な絵ではすまされない、立派なアート作品であることには間違いないです。

  
これはスカイ・ロックがあった岩ではないですが、大体これくらい大きな岩が延々と並んでいる中から探し当てる作業。他のフォトグラファーさんのブログでも、半日がかりで膝を擦りむきながら探したことが書かれてました。男のロマンですかね〜。

これが夜明け前に登った丘の頂上からの景色。そのときは真っ暗で何も見えなかったけど、こんな高所だったんか〜!そして下に川も流れてたとは・・・(おそらくオーエンズリバー)

全ては、夜が明けてから分かったこと。私はお化け屋敷も目を開けては入れない小心者なので、いつも暗闇のハイキングは恐怖との戦いで疲れが倍増します。木の根っこが蛇に見えたり、雄大な岩山の影が巨大なサタンに見えたり・・・妄想がすごいです。でも夜が明けてクリアになると、こんなに綺麗なところだったのか〜!と感動すらしてしまう。

これはまさに仏教の「無明」。先の見えないことは怖かったりしますが、ちょっと光が当たれば何も怖くないものだと分かる良い例ですな。でも、やはり夜中に手すりも何もない高所に登るのはオススメできません….。

そしてまた、靴の中が砂だらけになりながら砂利道を降り、定番の朝食を食べて一休み。